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nittaku 世界選手権ドルトムント大会 第6日目

2012年03月31日

中国強し。ポーランドに1ゲームも与えず4強入り

前回大会で決勝で敗れた中国女子チームは、ロンドン五輪を控えた今大会でのリベンジを狙っている。

大会前にはアメリカから体力トレーニングのプロトレーナーを招聘するなど、大型化する選手たちのさらなるパワーアップとメンテナンスに余念がない。

準々決勝のポーランド戦は1ゲームも落とさずに完勝。

2番李暁霞と成長株のグルジボウスカの両ハンドのラリー戦は見応えがあった。

バックのパワードライブから威力ある両ハンドを打ち込んだグルジボウスカだが、李暁霞はそれをさらに狙い打ち、

サイドを切る厳しいコースを攻めて貫禄の違いを示した。


日本男子、メダル確定! シンガポールを下す

 日本 3−1 シンガポール
○水谷 7、6、3 パン・シュエジエ
○丹羽 11、5、11 ガオ・ニン
 松平 −4、9、−10、−6 ヤン・ツー○
○水谷 7、8、−7、−10、11 ガオ・ニン

日本男子がシンガポールを3−1で破り、3大会連続のベスト4進出を決めた!

戦前の予想に反して、シンガポール男子のエースであるガオ・ニンから2点を挙げた。

最大の殊勲者は2番に出場した丹羽孝希。

変化サービスとバックフリックでの積極的なレシーブで、アジア選手権の団体準々決勝に続き、ガオを破った。

クールな丹羽も、この勝利にはさすがに笑顔を見せた。

4番で勝利した水谷は、予選リーグに比べるとプレーが復調。

やり慣れている相手ということもあるが、相手の強打を読み切り、ブロックからの反撃で会場を沸かせた。

明日の準決勝の対戦相手は、ドイツ対スウェーデン戦の勝者だ。


福原、石川が接戦を制し、日本女子2−0韓国

  日本 2−0 韓国
○福原 4、−10、−10、8、9 金キョン娥
○石川 7、−9、7、−6、6 石賀浄
 平野 vs. 唐イェ序
 福原 vs. 石賀浄
 石川 vs. 金キョン娥

日本女子チーム、ライバル韓国を2−0でリードした!

トップ福原は、これまであと一歩のところで何度も敗れてきた金キョン娥から、ついに勝利を挙げた。

第2・3ゲームでスマッシュのミスが連続しても、最後までチャンスボールはスマッシュで狙う積極的な姿勢を貫き、

第5ゲーム10−9のマッチポイントでも、フォアドライブからフォアスマッシュ。

日本応援団が祈るように見つめる中で、ボールはコートをオーバーした。

2番石川のプレーも見事だった。

前陣でピッチの早い両ハンドを打ち込んでくる石賀浄に対し、時にバックでつないでフォアの決定打、また時にはフォアでつないで打球点の早いバックの決定打。

両ハンドのピッチを巧みに変えながら、ラリー戦で粘り強く得点を重ねた。

最終ゲームは6−0とスタートダッシュに成功し、そのままリードを保って勝利。

日本、準決勝まであと1勝だ。
無念の逆転負け。日本女子、韓国に敗れる

 日本 2−3 韓国
○福原 4、−10、−10、8、9 金キョン娥
○石川 7、−9、7、−6、6 石賀浄
 平野 −9、7、−4、−9 唐イェ序○
 福原 −6、−8、−7 石賀浄○
 石川 −9、8、−9、8、−12 金キョン娥○

幸先良く2勝を挙げながら、3番平野、4番福原が敗れ、ラストに持ち込まれた日本女子対韓国女子の一戦。

日本としては4番福原で勝負を付けたかったが、2番で敗れ、雪辱に燃える石賀浄のプレーは見事だった。

ムチのようにしなる豪快なフルスイングのフォアドライブで、何本も福原のフォアサイドを打ち抜いた。

ラストは石川対金キョン娥。

ループドライブから金のフォアミドルはスマッシュを打ち込む石川、石川の強打を何本でもカットで返し、

反撃のチャンスを狙う金。白熱の一戦は最終ゲームにもつれた。

最終ゲーム、石川が中盤で5−3のリードを奪い、ここで金がタイムアウト。

石川は8−4までリードを広げたが、8−6まで迫られたところでタイムアウト。

ここから並ばれ、9−10で先にマッチポイントを取られる。

石川はこの緊迫した場面でも躊躇せずにスマッシュを打ち続け、11−10、12−11と2回のマッチポイントを握ったが、

ここで2回連続でフォアの強打を決めた金の精神力は驚異。最後は14−12で金キョン娥が勝利し、日韓決戦は韓国の勝利。

日本女子、メダル獲得の連続記録は5大会で途切れ、明日の5〜8位決定戦へ回ることになった。


石川佳純「課題が見つかり、五輪に向けて良い経験」

★石川佳純、韓国戦後のコメント 
「8-4でリードした時に点数を考えないようにしていたけど、少し焦ってしまった。

勝負したというよりは早く決めたくて打ってしまった。

1本取りたいと思って、それまでは何も考えずにできていたのに、急に緊張してしまった。

思ったよりも、変化がわかったし、もっと1ゲーム目から自信を持って打っていけば良かった。

カット打ちは前よりも良くなっているし、課題も見つかったので、オリンピックに向けて良い経験ができました」

中国男子、6連覇へ向け死角なし

〈中国3−0オーストリア〉
○張継科8、8、10陳衛星
○馬琳9、−10、9、7ガルドス
○馬龍8、4、9ハベソーン

大会6連覇を狙う中国男子は、オーストリアをストレートで下した。2番でガルドスが馬琳の強打をブロックし、ラリー戦に持ち込んで観客を沸かせたが、ゲーム終盤で惜しいミスが続き、敗戦。3番馬龍はハベソーンと豪快なフォアドライブの引き合いを演じ、まだ余力を感じさせるプレーで勝利を収めた。この男を本気にさせる相手には、まだ当たっていないのか。

明日の準決勝の対戦相手は、現在行われている韓国対チャイニーズタイペイ戦の勝者。中国チームのコーチや選手たちはコートサイドに陣取り、試合を見つめている。

※その他の準々決勝の結果


●男子準々決勝
〈ドイツ3−0スウェーデン〉
○オフチャロフ5、11、6パーソン
○ボル3、−11、6、2ルンクイスト
○バウム5、5、4イェレル

●女子準々決勝
〈香港3−0オランダ〉
○帖雅娜−16、8、−9、9、4リー・ジャオ
○姜華君11、5、−12、−8、3リー・ジエ
○李皓晴9、8、−5、3ティミナ

男女準々決勝が終了

●男子準々決勝
〈韓国 チャイニーズタイペイ〉
 朱世赫 −6、−7、−7 荘智淵○
○呉尚垠 8、7、7 陳建安
○柳承敏 9、4、8 呉志祺
○朱世赫 7、3、4 陳建安

●女子準々決勝
〈シンガポール 3−2 ドイツ〉
 馮天薇 −8、−9、−8 イヴァンカン○
 王越古 −6、−9、−7 呉佳多○
○リ・ジャウェイ 6、8、−9、−9、12 ジルベライゼン
○馮天薇 −9、9、4、10 呉佳多
○王越古 −9、5、−11、8、4 イヴァンカン

 女子準々決勝のラストマッチ、地元ドイツがシンガポールを2−0でリードし、残る3試合も競り合ったが、前回王者・シンガポールが凌ぎきった。しかし、シンガポールの戦力は前回に比べるとかなり落ちている印象がある。

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掲載日時:2012.03.31 02:48:08
この記事のURL:http://kanto-sttf.jp/news/takkyu-news.php?mode=entry&entry=25077



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