無念の逆転負け。日本女子、韓国に敗れる
日本 2−3 韓国
○福原 4、−10、−10、8、9 金キョン娥
○石川 7、−9、7、−6、6 石賀浄
平野 −9、7、−4、−9 唐イェ序○
福原 −6、−8、−7 石賀浄○
石川 −9、8、−9、8、−12 金キョン娥○
幸先良く2勝を挙げながら、3番平野、4番福原が敗れ、ラストに持ち込まれた日本女子対韓国女子の一戦。
日本としては4番福原で勝負を付けたかったが、2番で敗れ、雪辱に燃える石賀浄のプレーは見事だった。
ムチのようにしなる豪快なフルスイングのフォアドライブで、何本も福原のフォアサイドを打ち抜いた。
ラストは石川対金キョン娥。
ループドライブから金のフォアミドルはスマッシュを打ち込む石川、石川の強打を何本でもカットで返し、
反撃のチャンスを狙う金。白熱の一戦は最終ゲームにもつれた。
最終ゲーム、石川が中盤で5−3のリードを奪い、ここで金がタイムアウト。
石川は8−4までリードを広げたが、8−6まで迫られたところでタイムアウト。
ここから並ばれ、9−10で先にマッチポイントを取られる。
石川はこの緊迫した場面でも躊躇せずにスマッシュを打ち続け、11−10、12−11と2回のマッチポイントを握ったが、
ここで2回連続でフォアの強打を決めた金の精神力は驚異。最後は14−12で金キョン娥が勝利し、日韓決戦は韓国の勝利。
日本女子、メダル獲得の連続記録は5大会で途切れ、明日の5〜8位決定戦へ回ることになった。
石川佳純「課題が見つかり、五輪に向けて良い経験」
★石川佳純、韓国戦後のコメント
「8-4でリードした時に点数を考えないようにしていたけど、少し焦ってしまった。
勝負したというよりは早く決めたくて打ってしまった。
1本取りたいと思って、それまでは何も考えずにできていたのに、急に緊張してしまった。
思ったよりも、変化がわかったし、もっと1ゲーム目から自信を持って打っていけば良かった。
カット打ちは前よりも良くなっているし、課題も見つかったので、オリンピックに向けて良い経験ができました」
中国男子、6連覇へ向け死角なし
〈中国3−0オーストリア〉
○張継科8、8、10陳衛星
○馬琳9、−10、9、7ガルドス
○馬龍8、4、9ハベソーン
大会6連覇を狙う中国男子は、オーストリアをストレートで下した。2番でガルドスが馬琳の強打をブロックし、ラリー戦に持ち込んで観客を沸かせたが、ゲーム終盤で惜しいミスが続き、敗戦。3番馬龍はハベソーンと豪快なフォアドライブの引き合いを演じ、まだ余力を感じさせるプレーで勝利を収めた。この男を本気にさせる相手には、まだ当たっていないのか。
明日の準決勝の対戦相手は、現在行われている韓国対チャイニーズタイペイ戦の勝者。中国チームのコーチや選手たちはコートサイドに陣取り、試合を見つめている。
※その他の準々決勝の結果
●男子準々決勝
〈ドイツ3−0スウェーデン〉
○オフチャロフ5、11、6パーソン
○ボル3、−11、6、2ルンクイスト
○バウム5、5、4イェレル
●女子準々決勝
〈香港3−0オランダ〉
○帖雅娜−16、8、−9、9、4リー・ジャオ
○姜華君11、5、−12、−8、3リー・ジエ
○李皓晴9、8、−5、3ティミナ
男女準々決勝が終了
●男子準々決勝
〈韓国 チャイニーズタイペイ〉
朱世赫 −6、−7、−7 荘智淵○
○呉尚垠 8、7、7 陳建安
○柳承敏 9、4、8 呉志祺
○朱世赫 7、3、4 陳建安
●女子準々決勝
〈シンガポール 3−2 ドイツ〉
馮天薇 −8、−9、−8 イヴァンカン○
王越古 −6、−9、−7 呉佳多○
○リ・ジャウェイ 6、8、−9、−9、12 ジルベライゼン
○馮天薇 −9、9、4、10 呉佳多
○王越古 −9、5、−11、8、4 イヴァンカン
女子準々決勝のラストマッチ、地元ドイツがシンガポールを2−0でリードし、残る3試合も競り合ったが、前回王者・シンガポールが凌ぎきった。しかし、シンガポールの戦力は前回に比べるとかなり落ちている印象がある。
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