(nittaku)全日本大会速報(1/21)
2012年01月22日
石垣、平野にストレートで敗退
昨日、藤井寛(日本生命)を大激戦の末に下し、ベスト8に進出した石垣(淑徳大)。
準々決勝では平野(ミキハウス)と対戦した。
平野のカット打ちと言えば、平成20年度の決勝で王輝に勝利した試合が思い出される。
ツッツキをせずに徹底したバックサイドへので粘りまくり、劇的な勝利を収めた。
この試合でも平野はツッツキはほとんど使わず、バックサイドへのカット打ちを中心とする戦術。
石垣は横回転を入れてから次のボールを狙い打つなど、積極的攻撃をみせて応戦したが、平野に一歩及ばず。ベスト8で姿を消した。
平野(ミキハウス) 7、5、3、5 石垣(淑徳大)
男子ダブルス準々決勝の結果
●男子ダブルス準々決勝
松平健太・丹羽孝希(早稲田大・青森山田高) 9、−10、8、-9、10 吉村真晴・有延大夢(野田学園高)
共田準吾・加藤由行(愛工大名電高) 8、5、-7、-8、5 桑原元希・瀬山辰男(リコー)
高木和卓・大矢英俊(東京アート) -8、4、4、11 井上一輝・藤本海統(近畿大)
水谷隼・岸川聖也(明治大・スヴェンソン) -9、-9、2、9、8 松平賢二・上田仁(青森大)
女子シングルス、ベスト4出揃う
●女子シングルス準々決勝
石川佳純(全農) 8、6、6、8 藤井優子(日本生命)
田代早紀(日本生命) -3、6、9、-9、11、-9、9 森薗美咲(日立化成)
福原愛(ANA) 7、-10、5、7、8 若宮三沙子(日本生命)
平野早矢香(ミキハウス) 7、5、3、5 石垣優香(淑徳大)
張一博、吉村に敗れる
男子シングルス5回戦。張が世界ジュニア3位の吉村に敗れランク入りを逃した。
●男子シングルス5回戦(ランク決定戦)
吉村真晴(野田学園高)9、8、11、-10、11 張一博(東京アート)
時吉佑一 2年連続ランク入り
男子シングルス。
時吉佑一(時吉スクール)は、ランク決定戦で横山友一(協和発酵キリン)を4−1で下し、ベスト16に入った。ランクは2年連続2回目。
「昨日奇跡な勝利をあげることができたので、頑張りました。
丁寧なプレーを心がけていることがいいと思います。
次の相手は、岸川選手になりますが、相手は強い選手なので、向かっていきたいと思います」
台風の目、カットの平屋、丹羽に惜敗
「いつも全日本のシングルスは初日で負けていたが、ここまでこれた。
調子も良かった」とぶつ切りカットと攻撃力を持つ埼玉工大の平屋が、
並木(シチズン)、神(明大)を連破し、優勝候補の一人、丹羽(青森山田高)に肉迫した。
出足から猛烈に切れた平屋のカットと反撃に苦しんだ丹羽だったが、短いボールからのラリー展開と緻密なボールコントロールで何とか逃げ切った。
「丹羽のサービスは最後までわからなかった。台上ボールとサービス、レシーブで差が出た」
丹羽孝希(青森山田高) -9、9、6、-9、9、6 平屋広大(埼玉工業大)
久保田(シチズン)初ランク入り
男子シングルスランク決定戦。久保田隆三(シチズン)と下山(協和発酵キリン)が対戦。
同じ早稲田大学の出身で、対戦成績としては下山に分があったようだが、久保田が気迫のこもったプレーで勝利し、初のランク入りを果たした。
「勝てると思っていなかったのでうれしいです。
4月の対戦ではゲームオールの9―3から逆転負けをしていたので、
今回は早めにタイムアウトをとって落ち着いてプレーできました」とコメント。
名電ペアが昨年王者を破る!
愛工大名電高の共田/加藤ペアが男子ダブルスで昨年王者の松平丹羽ペアを撃破!
水谷隼/岸川聖也(明治大・スヴェンソン) ー9、2、7、8 高木和卓/大矢英俊(東京アート)
共田準吾/加藤由行(愛工大名電高) ー5、9、9、16 松平健太/丹羽孝希(早稲田大・青森山田高)
石川が田代を準決勝で一蹴
初めて準決勝に進んだ田代だが、石川にストレートで敗れた。
田代はレシーブから攻撃的なプレーをしかける得意のパターンを封じられ、流れをつかめなかった。
2ゲーム目、10-8とリードした場面でも、石川が2連続サービスエース。
田代は試合後、やや放心状態で語った。
「全然何もできませんでした。
対策も立てていたけれど、実際にやってみると何もできなかった。
3年くらい前に選考会で1度やっているが、その時とはサービスの長短や回転やタイミングがすべてにおいて違っていた。
サービス、レシーブで最初から最後まで対応できなくて、良い流れが作れなかった。
ベスト4だけど、練習の成果が全然出せていないので、全然満足はしていません」
石川は順調に決勝進出を決め、平野に快勝して初の決勝進出となる福原との決勝となる。
福原愛が準決勝でストレート勝ち、決勝進出!
●女子シングルス準決勝
福原愛(ANA) 9、6、7、7 平野早矢香(ミキハウス)
全日本で常に優勝候補にあげられてきた福原が、ついに決勝進出を決めた。
ループドライブを交えながら巧みにミスを誘うフォアドライブの緩急は見事。
単調な前陣速攻に陥ることなく、バック表ソフトの横回転系ブロックなど、様々な技術を駆使して得点を重ねた。
全日本で過去5回の優勝を誇る平野は、福原のバック表ソフトの連打でミドルに釘づけにされ、思うようなラリー展開に持ち込めなかった。
水谷/岸川ペアがV
水谷隼/岸川聖也(明治大・スヴェンソン) 4、5、6 共田準吾/加藤由行(愛工大名電高)
男子ダブルス決勝は、試合時間30分足らずで決着となった。
共田/加藤ペアは、水谷/岸川のサービスに全く対応できず。
「勢いだけではこの全日本を勝つことはできない。
実力で見ても僕たちのほうが上だったので、あとはしっかりプレーするだけだった」と水谷。
シングルス6連覇に向けて弾みのつく1戦となっただろう。
石川2連覇ならず。福原悲願の初優勝!
女子シングルス決勝、福原愛が積極的に石川を攻め、悲願の初優勝を手にした。
今大会好調の福原は、石川に対し1〜3ゲームをそれぞれ7点で獲りスタートダッシュをかけた。
4ゲーム目は「急ぎすぎたかな」と優勝インタビューで語っていたが、石川に1ゲームを獲られるが、最終の5ゲーム目は持ち味の速攻が決まり8−5から3ポイント連取で初優勝を決めた。
●女子シングルス決勝
福原愛(ANA) 7、7、7、-3、5 石川佳純(全農)
敗れた石川は「今日の愛ちゃんのプレーは素晴らしかった。
ピッチが速いので途中から合わせて入れるだけになってしまった。
まだまだ実力が足りないと思った。
今後、同じ悔しさを味わいたくないので、もっと強い相手にでも勝てるようになりたい」と悔しさをにじませるコメントを残した。
時吉が五輪代表・岸川を下して8強へ!
当たり出すと止まらない! 時吉(時吉スクール)が五輪代表で優勝候補の一角・岸川(スヴェンソン)をフルゲームの打撃戦の末に下した。
両ハンドの打ち合いを得意とする両者だが、好調時の爆発力がある時吉が、岸川の安定性を打ち破った形となった。
時吉「向かっていくだけだった。今までは無理に打ちにいくだけだったが、今回はつなぐところはつないで、打つべきところは打てたのが勝因。
レシーブがうまくできたのでいい流れに持ち込めた」
これで2年連続ランク入りで、今年はベスト8進出。
この試合の爆発力を明日の準々決勝にも持ち込みたいところだ。
●男子シングルス6回戦
時吉 9、-6、-9、11、6、-8、7 岸川
森本耕平が8強入り!
男子シングルス8決定戦。森本耕平(愛工大)と塩野(東京アート)が対戦。
2ゲームを先取した森本だったが、塩野が驚異的な粘りを見せ2ゲームを奪い返し2―2とする。
第3ゲーム、10―8でリードした塩野だったが、森本が2点を奪いジュースに持ち込む。
激しいラリーが続き、15―15。
そこで塩野が痛いツッツキミスをする。集中力が切れたのか、そのゲームを逆転で森本が奪う。
流れは森本に傾いたかと思ったが、塩野が意地を見せ第6ゲームを奪う。
最終ゲーム、塩野が連続得点をあげ8―4でリード。
しかし、塩野に疲れ出たのか森本が7連続ポイントをあげ逆転勝利し、明日の準々決勝に駒を進めた。
男子シングルス6回戦が終了。ベスト8が決定!
●男子シングルス6回戦の結果
水谷隼(明治大) 3、5、5、6 森田侑樹(シチズン)
時吉佑一(時吉スクール) 9、-6、-9、11、6、-8、7 岸川聖也(スヴェンソン)
松平賢二(青森大) -11、8、3、4、6 小野竜也(協和発酵キリン)
高木和卓(東京アート) 7、-7、8、7、6 伊積健太(中央大)
松平健太(早稲田大) -10、4、9、8、7 吉田海偉(OVER LIGHT)
丹羽孝希(青森山田高) 7、2、9、10 大矢英俊(東京アート)
森本耕平(愛知工業大) 9、9、-6、-12、15、-6、6 塩野真人(東京アート)
吉村真晴(野田学園高) 8、10、9、-8、7 久保田隆三(シチズン)
男子シングルスのベスト8になんと大学生4名、高校生2名が入った。
04年大会の初出場・初優勝から、常にベスト4以上をキープしてきた吉田海偉は、松平健太に敗れた。
「プレーの出来は普通。今日は健太が強かった。ベスト16で終わるのは初めてなので、悔しいです」(吉田)