201147月21日
第81回全日本大学総合卓球選手権大会(団体の部) 大会最終日となる本日は、男女決勝戦が行われた。
男子は、昨年と同じく、青森大学と明治大学との対戦となった。
オーダーが勝敗に大きく関わってくる事は当然のことだが、青森大学としてみれば、確実に点を挙げなくてはならない松平、上田の2人が、明治の水谷と当たるか当たらないかが一つの鍵となる。
そんな中、トップとして起用されたのが、松平(青森大)と水谷(明治大)の2名。
両校ともに、エースを1番に置き、粋な真っ向勝負対決となった。
正に大一番なこの対決。
連覇に向け、並々ならぬ闘志を燃やす青森大学の主将松平は、序盤から積極的な攻めの姿勢で、水谷とのラリー戦を制し、1-0でリードを奪う。
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それに対し水谷は、松平に攻撃をさせぬよう、多彩なサーブとレシーブで相手を崩していく。
更に、攻撃を凌ぐ場面においても、ロビングに癖のある回転を仕込むなど、守りながらも攻めている技の卓球を見せ、その後の2ゲームを楽に奪い、2-1とする。
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しかし、優勝のため、自分が負けるわけにはいかない松平も、追い詰められた状況の中で奮起。
第4ゲームを奪い返し、2-2で最終ゲームまで縺れる好ゲームとなる。
誰もが第5ゲームでの接戦を期待したが、最終ゲームは水谷がスタートダッシュに成功し、5-2でチェンジコートを迎えると、その勢いのまま11-4で勝利し、エース対決は3-2で水谷に軍配が上がる。
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続く2番は松原(青森大)と岡田(明治大)の対決。
ここを落とすと後が無い青森大であったが、フォア一辺倒の松原に対し、両ハンドでバランスの良いオールランドプレーを見せる岡田は、松原の攻撃を完全に攻略し、3-1で勝利。
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明治大学が青森大学を相手に、2-0で王手をかける。
3番ダブルスは、松平・上田(青森大)と水谷・平野(明治大)の対戦。
もう後が無い青森大にとっては、絶対に落とせない対戦であり、世界戦出場経験もある松平・上田のダブルスは、勝って然るべき立場にあると言っても良い。
しかし、初日・2日目とはあきらに違う動きを見せるこの日の水谷・平野。
松平・上田と、第1ゲームから互いに台を大きく離れての豪快なラリー戦を展開。
互いにゲームを奪い合い、第4ゲームを終えた時点で2-2とし、最終ゲームへ突入する。
勢いに乗る水谷・平野は、有利な立場から思い切りの良さを発揮し、得点をリードして松平・上田を追い詰めていく。
とりわけ平野の動きは素晴らしく、水谷、松平、上田の3名に混じりプレーする中で、曲芸とも言えるラリーの中、ただ喰らいついていくのではなく、自らの1球で得点する場面が多く見受けられた。
乗りに乗る水谷・平野に対し、もはや成す術の無い松平・上田。
結果、11-5で水谷・平野が勝利し、この瞬間、明治大学の2年振りの優勝が決定した。
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女子決勝は、3連覇を目指す淑徳大学と、3年ぶりの優勝を目指す朝日大学との対戦となった。
トップは馮(淑徳大)と朝日大主将の中村の対戦。
淑徳大は、磐石とされる石垣、松澤以外のシングルスでの勝利が優勝の鍵となるが、馮がこの期待に応えるべく、中村から2ゲームを先行する。
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効率良く点を奪われ、馮にリードを許した中村であったが、徐々にペースを取り戻し、粒を使った変化攻撃で、その後の2ゲームを連取。
しかし、前陣での早い攻めで、中村の守備を崩した馮が最終ゲームを11-7で勝利し、トップで淑徳に大きな1点をもたらした。
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続く2番は石垣(淑徳大)と浦(朝日大)の対戦。
1ゲーム目こそ、石垣のカットを力強く打ち抜く攻撃を見せた浦であったが、9-11で競り負けると、その後の2ゲームは防戦一方。
石垣にドライブを悉く止められ、逆に一寸したミスを犯しては確実にスマッシュで得点を許し、6-11、6-11で石垣がストレートで勝利。
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1番と2番で2-0とし、3連覇へ向け早々に王手をかける。
3番のダブルスは、石垣・大庭(淑徳大)と中村・大野(朝日大)の対戦。
長年ペアを組む中村と大野は、後が無いこの場面で、コンビネーション抜群の卓球を見せ、石垣・大庭に対し、終始有利にゲームを進めていく。
石垣のカットも、大庭のドライブも、中村の異質を活かすパターンとなり、曖昧になってしまう返球を大野が確実に得点していき、3-1で中村・大野が勝利。
朝日大が1点を奪い、1-2とする。
4番は松澤(淑徳大)と張(朝日大)の対戦。
ここを勝利し、是が非でも5番の大野に繋ぎたい張であったが、打点の早い松澤の速攻に中々対応出来ない。
何処を突いても穴の見つからない松澤に対し、張は自分の卓球を思うようにさせてもらえない。
結果、松澤がストレートで張を降し、3-1で淑徳大学の優勝が決定。
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淑徳大学は、平成21年、平成22年に続く3連覇を達成。
通算の優勝回数も9回となり、青山学院大学、中央大学より頭一つ抜け、専修大学の14回に次ぐ、単独2位となった。
来年度では、4連覇と区切りとなる10回目の優勝を目指す事となる。
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